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<コメント>
先回はアメリカとメキシコとの境に壁を作ろうと言ったトランプ大統領の発言を機に作品化を試みた。壁は古今東西様々なところでその主な理 由は民族・宗教・イデオロギー等の違いや経済格差などから生まれる周辺国への敵対意識によるものである。ウェゲナーの大陸移動説によれば 2億年ほど前には、今分かれているアメリカ、アフリカ、ユーラシアなどの大陸はほぼ統合しており、それが徐々に移動して今の地形が形成さ れたということである。その後様々な経緯を経て多くの国家が成立していった。
今回、緊迫度の増す極東アジアを対象に床と壁にその地図を配し、国境の形をテーピングした。かつては陸続きで民族の往来があったであろう 地域が、抗争や内紛により国境を隔てにらみ合う状態が続く。そこにラインセンサーが反応することで、国の枠内のみを動き回るロボットを置 いた。そのロボット達は国境を守る警備兵であったり、国家権力によって外国への移動を禁じ国境の意味をもう一度意識する装置としての作品 である。


極東アジアが熱い

h 250×w250 ×d450cm
アルミニウム,led蛍光管,サーボモーター,養生テープ, ic  等
[アートギャラりーボタニカ ]
2018


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