<コメント>
気 候変動による弊害が深刻化している。とりわけ各地で頻発する洪水や山火事、干ばつによる農作物の立ち枯れ等、水の過不足が大きな災害 につながっている場合が多い。 今 回の作品は、この水の問題をテーマとした。壁面には、木、石、蛍光管(光)、子供のおもちゃ、ドローイングによる家電製品など身近にある 様々なものを配し、パ イプでつないで水を巡らせることで、あらゆるものが水と関係していることを表現した。また会場の中心には、ペットボトルをパイプで繋 げた球体を置いた。地球を模したもので、そこを循環する水をシミュレートしている。会期中汚水を混入させて作品全体を変色させ、その 後洗浄剤による回復を試みる。 利 便性を追い求めた人間の営みが地球温暖化を招き、様々な異常気象に繋がっているという。だとしたら、水が恵となるか脅威となるかを自 然だけのせいにして傍観しているわけにはいかないだろう。
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巡り行く水
(h180×w550 ×d900cm)
水、ビニールチューブ,ペットボトル,水中ポンプ、LED蛍光灯、石、木 等
Gallery アートカゲヤマ[藤枝]
2023