<コメント>
ペットボトルをチューブでつないで木の枝に絡め、中に水を入れてポンプで循環させた作品。工 業製品である蛍光管も抱き合わせることで自然と文明との対峙をより強調させた。あらゆる生命の維持のため水は不可欠だが、人間は産業 の発達に伴ってより多くの量の水を必要とするようになり、すべてを模索し続ける中で、様々な負の要素を生み出してきた。作品はその問 題を示唆するものである。今回水の流れをより視覚化するために泡の混入を試みたが、それはスムーズな循環を遮る障害となり、結果的に は枯渇の恐れを呼び起こす表現となったのではないかと感じている。
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巡り行く水_TREE
(h250×w70 ×d70cm)
水、ビニールチューブ,ペットボトル,水中ポンプ、LED蛍光灯 等
Gallery アートカゲヤマ[藤枝]
2024